ぶん ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ え ベニ・モントレソール やく わたなべ しげお 童話館出版
王様とお妃さまが、ある日、「ぼく」を日曜日のお茶にご招待してくださいました。お妃さまと王さまに、「ともだちつれて よろしいですか」と聞くと、王様とお妃さまは快く、いいですよ、と言ってくれました。「ぼく」は、キリンやゾウ、ライオン、アシカなどいろいろな動物のともだちをつれていきますが、王様とお妃さまはいつも歓迎してくれるのでした。
「ぼく」が、次はどんな友達を連れてくるのか、読んでいてわくわくします。絵をよく見ると、王様とお妃さまは、「ぼく」が次々に連れてくる「ともだち」に、少し困惑している様子が見て取れます。けれども、二人は友達の「ぼく」の大切な「ともだち」なのだからと、文句を言わずに、おもてなしをしていたんだろうな、と思います。とても礼儀正しく、優しい二人だと思いました。
そんな王様とお妃さまだからこそ、みんなに好かれているということが、最後のページまでこの絵本を読むとわかります。王様とお妃さまの、仲睦まじい様子も絵になっています。